社会福祉士 過去問
第38回(令和7年度)
問128 (福祉サービスの組織と経営 問5)

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問題

社会福祉士試験 第38回(令和7年度) 問128(福祉サービスの組織と経営 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

福祉サービスの経営に関する理論とその説明の組み合わせとして、次のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • ブルー・オーシャン戦略 ―——————————— 一般的な支援を総合的に提供するのではなく、従来存在しなかった全く新しい領域の事業を開始する。
  • ポジショニング理論 ―————————————— 特定のターゲットを明確にして事業を考えるのではなく、地域の他の事業所も行っている一般的な支援を総合的に提供する。
  • コア・コンピテンス理論 ―——————————— 法人設立当初からの事業で培った専門分野を生かすのではなく、新しい分野のサービスを開発・実施する。
  • リソース・ベースド・ビュー(資源ベース理論) ― 事業所内部の職員や設備の特徴・専門性を生かすのではなく、補助金や報酬制度の変化に応じて事業計画を立案する。
  • SDCAサイクル ―——————————————— 支援方法は現場職員の判断を重視して組織的課題にはせず、支援の改善内容の継続はそれぞれの職員の判断で行う。

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この過去問の解説 (1件)

01

適切なのは、「ブルー・オーシャン戦略 ― 一般的な支援を総合的に提供するのではなく、従来存在しなかった全く新しい領域の事業を開始する。」です。

 

ブルー・オーシャン戦略とは、他の事業者と同じ分野で競争するのではなく、これまで十分に提供されていなかった新しいサービスや市場をつくる考え方です。

 

福祉サービスでは、地域にまだない支援や、これまで支援の対象になりにくかった人に向けた新しい事業を始めることなどが当てはまります。

選択肢1. ブルー・オーシャン戦略 ―——————————— 一般的な支援を総合的に提供するのではなく、従来存在しなかった全く新しい領域の事業を開始する。

適切です。

 

ブルー・オーシャン戦略では、他の事業者がすでに多く参入している分野で競争するのではなく、新しいサービスや市場をつくることを目指します。

 

例えば、地域に同じような高齢者向けサービスが多い場合に、既存の事業所と利用者を取り合うのではなく、これまで支援が届いていなかった人を対象とする新しいサービスを開発することが考えられます。

選択肢2. ポジショニング理論 ―————————————— 特定のターゲットを明確にして事業を考えるのではなく、地域の他の事業所も行っている一般的な支援を総合的に提供する。

適切ではありません。

 

ポジショニング理論では、どのような利用者を対象とし、他の事業者とどのような違いを出すかを考えます。

 

例えば、医療的ケアが必要な子どもへの支援に力を入れるなど、対象者やサービスの特徴を明確にします。

 

特定の対象を定めず、他の事業所と同じ一般的な支援を行うという説明は、ポジショニング理論とは反対の内容です。

選択肢3. コア・コンピテンス理論 ―——————————— 法人設立当初からの事業で培った専門分野を生かすのではなく、新しい分野のサービスを開発・実施する。

適切ではありません。

 

コア・コンピテンスとは、その組織が持つ中心的な強みや、他の組織には簡単にまねできない能力のことです。

 

例えば、長年の障害者支援で身につけた専門的な支援技術や、地域の関係機関との強い協力関係などが当てはまります。

 

コア・コンピテンス理論では、これまでに培った専門性や強みを生かして事業を進めます。

 

専門分野を生かさず、関係のない新しい分野へ進むという説明は適切ではありません。

選択肢4. リソース・ベースド・ビュー(資源ベース理論) ― 事業所内部の職員や設備の特徴・専門性を生かすのではなく、補助金や報酬制度の変化に応じて事業計画を立案する。

適切ではありません。

 

リソース・ベースド・ビューは、組織が内部に持っている資源に注目する考え方です。

 

資源には、職員の知識や技術、施設や設備、組織の経験、地域からの信頼などが含まれます。

 

これらの内部資源を生かして、他の事業者にはない強みをつくることを重視します。

 

補助金や報酬制度など、組織の外部にある変化だけを中心に事業計画を立てるという説明は、リソース・ベースド・ビューには当てはまりません。

選択肢5. SDCAサイクル ―——————————————— 支援方法は現場職員の判断を重視して組織的課題にはせず、支援の改善内容の継続はそれぞれの職員の判断で行う。

適切ではありません。

 

SDCAサイクルは、標準化、実行、確認、改善という流れを繰り返し、業務の質を安定させる方法です。

 

まず、組織として標準的な支援方法や手順を決めます。

 

次に、その手順に沿って業務を行い、結果を確認し、問題があれば改善します。

 

改善した内容は職員個人の判断に任せるのではなく、組織の標準的な方法として定着させることが大切です。

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