社会福祉士 過去問
第38回(令和7年度)
問114 (ソーシャルワークの基盤と専門職(専門) 問6)

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問題

社会福祉士試験 第38回(令和7年度) 問114(ソーシャルワークの基盤と専門職(専門) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

ジェネラリストソーシャルワークに関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい。
  • ソーシャルワーク専門職が「体制」を維持し、抑圧を正当化しているとの批判から生まれた。
  • 問題を文脈の中で捉え一般化し、状況に応じて効果的な方法を1つ選んで介入する。
  • どのような対象に働きかけるときも、ソーシャルワークプロセスは同じである。
  • ニーズに適切に対応するために、多様なシステムに対する支援のレパートリーに関する知識を持つことが求められる。
  • 問題や病理的なところをストレングスに変換することでエンパワメントを行う。

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この過去問の解説 (1件)

01

適切なのは、次の2つです。

 

「どのような対象に働きかけるときも、ソーシャルワークプロセスは同じである。」

「ニーズに適切に対応するために、多様なシステムに対する支援のレパートリーに関する知識を持つことが求められる。」

 

ジェネラリストソーシャルワークは、個人、家族、集団、組織、地域など、さまざまな大きさのシステムを支援の対象とします。

 

対象が異なっても、関係づくり、状況の把握、計画、介入、評価、終結という基本的な支援の流れは共通しています。

 

一方、実際に用いる支援方法は一つに限定せず、対象や状況に合わせて幅広い方法を選び、必要に応じて組み合わせます。

選択肢1. ソーシャルワーク専門職が「体制」を維持し、抑圧を正当化しているとの批判から生まれた。

適切ではありません。

 

この説明は、社会の権力関係や抑圧を問題にする批判的ソーシャルワークやラディカルソーシャルワークに近い考え方です。

 

ジェネラリストソーシャルワークは、ケースワーク、グループワーク、コミュニティワークなどに分かれていた実践方法を統合し、複雑な生活問題に総合的に対応する考え方として発展しました。

 

従来の方法の枠にとらわれず、本人と環境との関係を広く捉えることを重視します。

選択肢2. 問題を文脈の中で捉え一般化し、状況に応じて効果的な方法を1つ選んで介入する。

適切ではありません。

 

ジェネラリストソーシャルワークでは、本人の問題を本人だけの問題として見るのではなく、家族、職場、地域、制度などとの関係の中で捉えます。

 

しかし、介入方法を必ず一つだけ選ぶわけではありません。

例えば、本人への相談援助と家族関係の調整を行いながら、福祉制度の利用や関係機関との連携も進めるなど、複数の方法を組み合わせることがあります。

 

ジェネラリストには、幅広い支援方法を柔軟に用いることが求められます。

選択肢3. どのような対象に働きかけるときも、ソーシャルワークプロセスは同じである。

適切です。

 

ジェネラリストソーシャルワークは、個人や家族だけでなく、集団、組織、地域などにも働きかけます。

 

働きかける対象の大きさは異なっても、まず対象者や関係者と関係をつくり、状況と強みを把握し、目標と計画を立て、支援を実施して結果を評価するという基本的な過程は共通しています。

 

ただし、用いる技術や具体的な支援内容まで、すべて同じになるという意味ではありません。

 

共通するプロセスを用いながら、対象や状況に合った方法を選びます。

選択肢4. ニーズに適切に対応するために、多様なシステムに対する支援のレパートリーに関する知識を持つことが求められる。

適切です。

 

ジェネラリストソーシャルワーカーは、個人、家族、集団、組織、地域など、さまざまなシステムを対象として支援します。

 

そのため、面接、相談援助、家族関係の調整、グループワーク、関係機関との連携、地域活動、制度への働きかけなど、幅広い支援方法について知っておく必要があります。

 

ここでいう支援のレパートリーとは、状況に応じて使い分けたり、組み合わせたりできる多様な支援方法のことです。

 

一つの専門的な方法だけに頼らず、本人のニーズに合う方法を柔軟に用いることが求められます。

選択肢5. 問題や病理的なところをストレングスに変換することでエンパワメントを行う。

適切ではありません。

 

ストレングスとは、本人や家族、地域などがすでに持っている能力、経験、人間関係、希望、利用できる資源などを指します。

 

ストレングスの視点では、問題や病気を強みに作り替えるのではありません。

 

問題だけに注目せず、本人がもともと持っている力や周囲の資源を見つけ、それらを生かせるように支援します。

 

エンパワメントとは、本人が自分で選び、決め、行動する力を取り戻したり高めたりすることです。

まとめ

ジェネラリストソーシャルワークは、個人から地域まで、さまざまな大きさのシステムを対象とします。

 

対象が異なっても、関係づくり、状況の把握、計画、介入、評価、終結という基本的なソーシャルワークプロセスは共通しています。

 

一方、具体的な支援では、一つの方法だけを選ぶのではなく、対象者のニーズや環境に合わせて多様な方法を柔軟に用います。

 

試験では、共通する支援プロセスと、多様なシステムに対応する幅広い支援方法の2点を押さえることが大切です。

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